いざデジタルサイネージを導入しようと思ったとき、どのサイズを選ぶのがベストなのか悩んだことはありませんか。今回はサイズの一覧表や導入例などを、詳しく紹介します。
モニターサイズを計るためのインチとは?
テレビやパソコンなどのディスプレイサイズに、インチと言う言葉が使われます。デジタルサイネージの画面サイズを表す際にも使われますが、これは長さの単位を表したものです。インチは「in」で表記されており、1inあたり2.54cmとなります。長さはディスプレイ対角線の長さです。
たとえば26型テレビの場合は26インチということになるため、2.54×26の計算をすると、66.04cmという対角線の長さが分かります。1インチが2.54cmという基本さえ覚えておけば、あとはディスプレイが何型なのかを当てはめて計算するだけなのでとても簡単です。デジタルサイネージに限らず、家電を購入する際に便利な知識となります。
モニターの一般的な画面比率について
モニターの比率は同じではなく、横長のサイズが一般的です。比率はアスペクト比という名前でも呼ばれており、縦横の比を表しているもののため、こちらもサイズと同様に重要なポイントとなります。比率は数値を見ただけで、モニターの形状がある程度イメージできるかもしれません。
以下は一般的な画面比率(アスペクト比)をピックアップしたものです。家電製品でよく見かける比率なので、こちらもこの機会に覚えておきましょう。
4:3
主にアナログテレビやVHSなどに使用されている画面比率で、スタンダードと呼ばれることがあります。やや真四角に近い形のため、コンパクトなディスプレイサイズに利用されることが多いイメージがあります。
また、コンパクトカメラにもよく使われる比率です。縦横の比にあまり差が無いため、写真における被写体がキレイに収まりやすいという特徴があります。
16:9
テレビやDVDなどに使用される画面比率ですが、有名なYoutubeもこちらの比率が採用されています。横の比率が高いためワイド型と呼ばれており、デジタルサイネージもこの画面比率に設計されていることが多いのが特徴です。放映コンテンツについては、16:9が一般的な比率のため、汎用性が優れていると言えるでしょう。
16:10
16:10は16:9と大きな差がないように感じてしまいますが、実際には縦横のドット数が多いという特徴があります。そのため16:9よりもクリアではっきりとした映像を映し出せるため、視認性が優れている比率です。ダイナミックで迫力ある映像を表現したいときは、こちらの比率が最適と言えるでしょう。
迫力あるコンテンツを配信する場合、一般的にワイドな比率を採用したほうが良いと言われています。サイズによっては空間全体をモニターで包み込むようにできるため、視認性がアップするのが魅力です。
デジタルサイネージモニターのインチ(サイズ)一覧表
インチや比率等について解説してきましたが、ここで気になるのはデジタルサイネージモニターのインチではないでしょうか。ここでは実際にどのようなインチサイズがあるのかを、表で紹介します。
サイズ(インチ) | 縦横比16:9 | 縦横比4:3 | ||
幅(mm) | 高さ(mm) | 幅(mm) | 高さ(mm) | |
14 | 310 | 174 | 284 | 213 |
21 | 465 | 262 | 427 | 320 |
27 | 598 | 336 | 549 | 411 |
32 | 708 | 398 | 650 | 488 |
42 | 930 | 523 | 853 | 640 |
50 | 1107 | 623 | 1016 | 762 |
100 | 2214 | 1245 | 2032 | 1524 |
150 | 3321 | 1868 | 3048 | 2286 |
200 | 4428 | 2491 | 4064 | 3048 |
300 | 6642 | 3736 | 6096 | 4572 |
400 | 8855 | 4981 | 8128 | 6096 |
500 | 11069 | 6226 | 10160 | 7620 |
1000 | 22139 | 12453 | 20320 | 15240 |
1500 | 33208 | 18679 | 30480 | 22860 |
また、LCDモニターとは違いLEDビジョンは、LEDモジュールの組み合わせによって画面比率や大きさなどを自由に変えられるという強みがあります。このような点においても、LEDモニターは優れた性能があると言えるでしょう。
デジタルサイネージの導入例
デジタルサイネージは市街地や駅構内など、さまざまな場所に導入されるようになりました。普段はあまり意識することが無くても、知らないうちに生活に溶け込んでいるものです。非常に優れた効果をもたらすデジタルサイネージは、今後も私たちの生活に取り入れられていくでしょう。
以下ではデジタルサイネージが実際に導入されている事例を、4つピックアップしています。これらはいずれも異なる場所でありながら、デジタルサイネージの視認性を大いに発揮している例です。特徴や利点などはもちろん、導入されたサイズについても触れながら紹介します。
東京ビックサイトの展示会
例として、東京ビックサイトで行われた展示会の様子をご紹介いたします。
こちらが実際に展示されたLEDビジョンです。
商品の色合いや臨場感を伝える上で最適なモニターサイズを採用し、遠くの人をひきつけるようなコンテンツに仕上がっています。
《使用したLEDビジョン》
屋外用LEDビジョン:レンタルビジョン
ピッチサイズ:3.9㎜
外形サイズ:W3500×H2000
屋内用LEDビジョン:cubeビジョン
ピッチサイズ:2.9㎜
外形サイズ:W1000×H1000×D500
パシフィコ横浜
続いて、パシフィコ横浜で行われた「ジャパンゴルフフェア2022」の展示物です。
こちらはキューブ型のLEDビジョンを使用し、正面だけではなく上下左右から宣伝効果が見込めるタイプになります。
新商品だけではなく既存商品と合わせた紹介を行う際に便利でしょう。
《使用したLEDビジョン》
キューブカウンター:JEI-CRB
ピッチサイズ:2.9mm
外形サイズ:W500mm×H500mm×D500mm
こちらのデジタルサイネージは、使い勝手のよいサイズのものです。
屋内はもちろん、屋外用の広告として使用してみてはいかがでしょうか。
《使用したLEDビジョン》
大型ビジョン:JEO-LPL・ピッチサイズ:3.91mm
外形サイズ:W2400mm×H1352mm
デジタルサイネージのモニター選びならJVNへ
デジタルサイネージといっても、さまざまな形状やサイズなどがあることが分かっていただけたかと思います。いずれも高性能なものではありますが、特徴を理解したうえで最適な環境に導入することが大切です。
JVNでもデジタルサイネージを多数取り扱っています。サイズや形状に関する質問・相談にも応じているので、お悩みの方は気兼ねなくお声がけください。