デジタルサイネージという言葉が、メディアやニュースなどで幅広く多用されるようになりましたが、「サイネージ」という言葉の意味を知らない人が多いのではないでしょうか。
実際にサイネージという言葉は、一般的にあまり聞きなれない言葉のため、意味を知らないのも無理はありません。しかし、サイネージは私たちの生活にとって馴染み深い物なのです。
今回はサイネージとはどのようなものなのか、デジタルと掛け合わせることで得られる相乗効果などについて、詳しく紹介していきます。
サイネージは「看板」を意味する言葉
サイネージ（Signage）とは、看板という意味を持ちます。たとえば標識をはじめ、私たちの身の回りにあるような看板は、すべてサイネージなのです。
普段サイネージという言葉を使うことがないため、聞きなれないと思ってしまいがちですが、このように身の回りにサイネージはありふれているのです。
また、サイネージは特に商業上に使用されるものを指すことが多いです。ポスターや立て看板など、外を歩いていると自然と目に入るサイネージは、主に広告宣伝のために打ち出されています。
そして、デジタルサイネージとは、看板である「サイネージ」をその名の通りデジタル化したもののことを指します。たとえば、これまで一般的だった立て看板は「サイネージ」と呼びますが、ディスプレイを使った看板は「デジタルサイネージ」に分類されるのです。
今までのようにアナログ方式の看板なのか、デジタル化によって表現されているのかによって、大きく異なります。
⇒サイネージとは？概要からデジタルサイネージとの違いまで解説！
デジタルサイネージの定義
そもそもデジタルサイネージの定義が、よくわからないという人も少なくないでしょう。デジタルサイネージには、主に3つの定義が存在します。
- デジタルディスプレイを使っている
- コンテンツ配信が行われている
- ネットワーク化されている
デジタルサイネージには、大型ディスプレイやタブレットなど、何かしら電子的に表示できる機器が使用されています。私たちが日常的に使う、スマホやiPadなども同様です。
デジタルサイネージは、これらのデジタルディスプレイを使って、写真や動画などのコンテンツ配信が行われています。ディスプレイで配信されているコンテンツは、商品サービスのPRから、インフォメーション情報までさまざまです。
さらに、デジタルサイネージはネットワーク化によって、どこからでもコンテンツを配信できるという特徴があります。アナログ媒体とは異なり、ネットワーク化による遠隔操作が可能という点があるなど、さまざまな定義が存在するのです。
デジタル×サイネージが生み出す相乗効果
デジタルサイネージが多くの場所で導入されるのは、優れた相乗効果をもたらしてくれるからであると言えます。実際に駅構内やショッピングモールなど、多くの場所で電子広告を見かけるようになりました。
以下では、具体的にどのような相乗効果をもたらしているのか、詳しく紹介していきます。現在デジタルサイネージによるコンテンツ配信に関心がある場合は、参考にしてみてください。
広い空間でも強い宣伝効果を発揮
デジタルサイネージは存在感が強いため、広い空間でも優れた宣伝効果を発揮できます。実際に観光施設やホールなどで、存在感のあるコンテンツが配信されている様子を、見たことがある人は少なくないでしょう。
これまで一般的だったアナログ看板やポスターなどは、広い空間にあっても目立ちにくく、通行人の視線を奪うことが難しいという特徴がありました。どれほど重要なことが書かれていても、周りの人に読んでもらえなければ、情報を伝えることはできません。
対してデジタルサイネージの場合は、視認性が強く目立ちやすいという特徴があります。広い空間に1台設置するだけで、自然と多くの人の視線を奪えるのです。
設置するデジタルサイネージのサイズを大きくすると、空間の中で目立つ存在となるため、より注目を集めやすくなります。また、動画コンテンツの配信も可能であり、存在感をアピールすることも可能です。
情報共有ツールとして活用
デジタルサイネージの設置場所によっては、情報共有のためのツールとしても使用できます。たとえば商業施設に導入すれば、インフォメーション情報を簡単に共有できるのです。
また、各自治体に導入されているケースもあります。万が一国内で災害が発生したとき、デジタルサイネージを活用すれば、被災状況をリアルタイムで把握することも可能です。
各職員は迅速な対応が行えるようになり、デジタルサイネージを見た人たちも、知り合いに注意喚起を促せます。デジタルサイネージのサイズによっては、大画面で見やすくなるという特徴があるため、情報共有に最適です。
街中の空間アートとして活用
デジタルサイネージを使って、空間を彩るように演出することも可能です。イベント施設やショッピングモールなどに設置されているデジタルサイネージでは、幻想的な動画や季節をテーマにしたコンテンツが配信されています。
空間演出のために、毎回飾りつけをするのは大変です。しかし、デジタルサイネージなら、一度設置すればコンテンツ配信を行うだけで済むため、管理がとても簡単になります。配信内容は、コンセプトや季節などに応じて変更も可能です。
しかもデジタルサイネージは、高精度な画像や動画を映し出すことを得意としています。まるで空間アートのような、特別感のある雰囲気を作り出すこともできるでしょう。
交通の案内板として活用
デジタルサイネージの優れた視認性を活かして、交通案内板として活用されることも多くなりました。運行情報をリアルタイム表示して、快適に電車や新幹線などを利用できる設計なのが特徴です。
公共交通機関は、子どもからシニアまで多くの人が利用します。どんな人でも一目見るだけで、正確な情報を得やすいデジタルサイネージは、交通案内板にぴったりです。
デジタルサイネージなら、電車が遅れたり事故が起きたりなど、緊急情報を迅速に流すこともできます。ケースバイケースでコンテンツ配信を行えるため、非常に役立つと言えるでしょう。
店内用電子POPとして活用
飲食店やスーパーなどでは、デジタルサイネージを電子POPとして活用されています。これまで店内のPOPは、看板やポスターなどの、アナログな形で掲載されるのが一般的でした。
しかし、デジタルサイネージの登場によって、電子POPという形に進化しています。たとえばメニューボードをデジタルサイネージで店内表示すれば、ポスターを使うよりも見やすく、周りの明るさに左右されずに視認可能です。
デジタルサイネージは動画も流せるため、新商品のPRコンテンツを配信して、顧客にアピールできます。メニュー画面だけではなく、必要に応じて他の画像や動画も流せるという強みは、デジタルサイネージ独自と言えるでしょう。
産業用サイネージとして工場で活用
たとえば工場や倉庫など、デジタルサイネージを現場作業を行っている場所に導入すれば、業務の進み具合をリアルタイムで共有できます。
さらには、在庫状況も反映させられるため、現座作業を効率化するための、産業用サイネージとしての役割も果たしてくれます。デジタルサイネージなら、日中や夜間などでもはっきり画面を確認できるので、使用環境を問わないのもうれしいポイントです。
デジタルサイネージのことならJVNへ
サイネージ（看板）のデジタル化によって、さまざまな場所で効率的にコンテンツ配信が行われています。非常に利便性が高く、使い方次第で多くの情報を伝えられるので、数々の業種の方におすすめの製品です。
JVNでも、デジタルサイネージを多数取り扱っています。製品の選び方や設置についてなど、さまざまなアドバイスが可能なので、ぜひお問い合わせください。
