情報や商品の魅力、特徴などをより多くの人に細かく知ってもらうには、デジタルサイネージの活用がおすすめです。
従来活用していたポスターやPhotoshopなどの画像では、情報量が一瞬に過ぎないことや、興味のないものであればめくろうともしないことから、より知ってもらうための企業努力が欠かせませんでした。
そんなときに活躍するのがデジタルサイネージです。
今回はデジタルサイネージを活用するうえで得られるメリットと導入におけるポイント、デジタルサイネージにまつわる用語についてご紹介します。
デジタルサイネージのメリットは5つ
デジタルサイネージは、静止や動画を用いて、小さなスペースでも動きのある情報を発信し、表示・認識できるシステムです。
これまでは画像を複数用意してGIFなどを作成することもありましたが、それ以上に簡単で多くの情報量を取り込んだ広告が流せるようになります。
ここでは、デジタルサイネージを導入することで得られる5つのメリットをご紹介します。
視認性が高い
1つ目のメリットは「視認性が高い」点です。デジタルサイネージでは、動画や音声も取り込んだうえで広告作成が可能になるため、特徴や魅力を視覚的に強く訴えることが可能になります。
これまでの広告やポスターでは、伝えたい特徴や内容を画像や文章にて簡潔に、伝わりやすいキャッチコピーと合わせて作ることが主でした。
デジタルサイネージの導入によって動画や音楽、音声を載せた訴求が可能になります。これまでの広告やポスターで描いてきたものがデータとして残っているのなら、それらをひとつに集め、より浸透しやすい訴求も可能です。
たくさんの情報を配信できる
2つ目のメリットは「たくさんの情報を配信できる」点です。デジタルサイネージでは、情報を細かく抽出し、動画として配信することも可能です。駅や看板などのポスターや広告と比べて多くの情報量を適切なユーザーへ届けやすくなります。
これまでの広告では限られたスペースの中で情報を取り込まなければならず、試行錯誤することが多くありました。
一言では語り尽くせない特徴や魅力をまとめなければならなかった労力を、デジタルサイネージの導入によって減らし、より多くの情報を発信することが可能です。
ターゲットに合わせたアプローチができる
3つ目のメリットは「ターゲットに合わせたアプローチができる」点です。デジタルサイネージを活用すればチラシを配布する手間や張り出す労力を削減し、そのうえで利用者のアクティブな時間や閲覧されやすい曜日に絞って配信できます。
広告や看板のポスターは幅広いユーザーに情報を伝えることができるものの、興味のある内容でなければ細かく見られる機会は非常に少ない傾向にありました。デジタルサイネージの導入によって、いつでもどこでもターゲットを捉えた訴求が可能になります。
経費の削減
4つ目のメリットは「経費の削減」につながる点です。たとえば大型ショッピングモールで考えると、デジタルサイネージを導入した案内パネルを設置すれば、受付やカウンターの人員を減らすことができます。
自社製品などのチラシもデジタルサイネージによっていつでも気軽に配信できることから、これまで掛かっていた印刷代や労力、人件費の削減につながります。
インタラクティブな空間演出
5つ目のメリットは「インタラクティブな空間演出が可能」な点です。広告やチラシ、パンフレットでは、記載する情報を限られたスペースによってまとめる必要がありました。
しかし、デジタルサイネージの導入により、複数の情報をディスプレイ表示が可能になるほか、ユーザーの知りたい情報を五感で情報収集も可能になります。
設置する場所によっては、空間に合わせたデザインで統一することもでき、店舗や設置場所の演出もより凝ったものに彩ることが可能です。
デジタルサイネージ導入のポイント
デジタルサイネージを導入するうえでは、あらかじめ決めておくべきポイントがあります。ここでは導入するまえに明確にすべきポイントを3つご紹介します。
ターゲットを決める
デジタルサイネージでは広告やチラシなどとは違い、ユーザーにピンポイントの訴求が可能になります。そのため、明確なターゲットを決めることが必要になります。
自社製品を多くのユーザーに届けたい場合であっても、具体的な利用者層を明確にすること。そうすれば、デジタルサイネージを導入したうえでターゲットに残る広告が可能になります。
また、デジタルサイネージは配信する時間を設定することも可能です。どんな時間に誰に何を伝えるかを決めることが、有効活用、そしてより高い効果が得やすくなるでしょう。
屋内か屋外かの選択
デジタルサイネージはどんな場所でも設置することが可能です。屋内であれば大型量販店の入り口や各フロアの中央部分、駅などでも設置が可能です。
ホテルの案内板などに使えば、従業員の作業量を減らしたうえで、利用者の知りたい情報だけをピックアップして取り込めるようになります。
なお、雨が当たるような屋外に設置する場合は、防水ケースを用意するなどの準備が必要です。屋内用、屋外用でそれぞれ種類があり、費用も異なります。デジタルサイネージを導入するには、どこに設置するのかを明確にしましょう。
予算を決めておく
デジタルサイネージを利用するうえでは、費用感についても明確にすることが大切です。金額によってパフォーマンスの品質や機器の種類が異なるため、あらかじめ予算を決めたうえでどの程度のデジタルサイネージが可能かを把握しましょう。
高品質で長く使える商品を選択すれば、長期的に見ても質の高いデジタルサイネージが可能になります。導入を検討する場合は、自社にとって適切な予算を明確にすることが大切です。
デジタルサイネージにまつわる用語を解説
デジタルサイネージを導入するにあたっては、その界隈で見聞きする用語がたくさんあります。ここではデジタルサイネージを導入するうえで覚えておくべき用語についてご紹介します。
オフライン型とオンライン型
デジタルサイネージにはオフライン型(スタンドアローン型)とオンライン型(ネットワーク配信型)があります。
オフライン型(スタンドアローン型)は、コンテンツをUSBなどに転送し、再生するタイプを指します。これまで使用してきたデータや画像、音声や音楽などを簡単に使うことができるため、作成や利用そのものがスムーズに行えます。
デジタルサイネージを初めて使う方や、使い方がわかりやすい機器などを求める方、最小限の費用で始めてみたい方にはおすすめです。
一方、オンライン型(ネットワーク配信型)はインターネットを介して配信を行うものを指します。複数の端末からの遠隔操作も可能なので、社内の担当者を分担しながら適切な配信を行いたい企業に最適です。
デジタルサイネージを複数設置する場合や、表示する時間、場所などに合わせて凝ったコンテンツ作りも可能なので、多様な使い道を視野に入れる場合におすすめです。
CMSとSTB
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とSTB(セットトップボックス)も押さえておきましょう。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは「スケジューラー」とも呼ばれる、映像の配信や配信スケジュールを管理するシステムのことです。コンテンツを適切な時間、曜日に設定できるため、鮮度の高い情報をこまめに配信できます。なお、利用においてはインターネットブラウザからログインする必要があるため、クラウド型の月額サービスなどを合わせて契約します。
一方、STB(セットトップボックス)とは、映像コンテンツを再生する際に必要なプレイヤーのことです。AndroidやWindowsなどで動くことから「ミニPC」と呼ばれることがあります。
STBはCMS内にインストールし、常に起動させることで映像の配信が可能になります。PCとしての機能を減らしていることから、低価格で入手できる点や小型で持ち運びが可能な点、起動が早い点などのメリットがあります。
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デジタルサイネージを活用するうえでは、メリットのほかにも導入において明確にすべきポイントがあり、それらを踏まえて検討することが大切です。社内予算に適したものか、どの層をターゲットに絞るのか、どこにデジタルサイネージを置き、どのように使うのかを明確にすることで、効果を得やすくなるでしょう。
株式会社ビジョンネットワークでは、設置場所や配信する品質、価格などを踏まえた見積もりを行います。デジタルサイネージの導入を検討するものの、不安や疑問を抱える方は、ぜひこの機会にご相談ください。