「デジタルサイネージを導入したいけど、実際どのくらい費用がかかるの?」
「予算を組みたいが、設置費用の内訳が分からない」
と疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
デジタルサイネージの設置費用はディスプレイ本体だけでなく、工事費用、配線工事、STB、初期設定など、様々な項目が組み合わさって総額が決まります。
本記事では、デジタルサイネージ設置費用の詳細な相場から内訳の解説、コストを抑える実践的な方法まで詳しく解説します。初期費用だけでなく運用コストや費用を抑える方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
【この記事を書いた人】
(株)日本ビジョンネットワーク事業部。デジタルサイネージの企画・設計・施工・運用まで一貫したサービスを提供する専門企業。小売店舗から大型商業施設、公共機関まで幅広い業界でのデジタルサイネージ導入を手がける。本記事では、豊富な実務経験に基づいた費用情報と実践的なコスト削減ノウハウを提供する。
デジタルサイネージ設置費用の総額と相場

デジタルサイネージの設置には以下の様々な費用項目があり、総額の把握が必要です。
- ディスプレイ本体
- 設備工事
- 配線・電気工事
- STB(セットトップボックス)
- スタンド・取付金具
それぞれの相場を詳しく見ていきましょう。
ディスプレイ本体費用
ディスプレイ本体の費用は20万円〜で、設置費用の大部分を占めます。画面サイズや解像度、設置環境によって価格が大きく変動するためです。
室内用モデルであれば20万円程度から購入でき、屋外対応高輝度モデルでは300万円を超える場合もあります。
設置工事費用
デジタルサイネージのスタンド・取付金具費用は設置タイプとサイズによって変動します。
液晶モニター型の場合、設置工事費用は2万円〜が相場となります。取り付け方法と設置場所の条件によって費用が決まるためです。
コンクリート壁への穴あけ作業や特殊な取り付け金具が必要な場合は、追加費用が発生する可能性があります。工事内容を事前に確認して予算を計画しましょう。
一方、LEDビジョン型の場合はサイズにより大きく変動します。
配線・電気工事費用
配線・電気工事の費用相場は1万円〜10万円程度です。電源環境とネットワーク環境の整備状況で費用が変わるためです。簡単な延長配線であれば1万円程度ですが、専用回路の増設や長距離配線が必要な場合は10万円程度かかります。
屋外設置では防水処理や接地工事も必要となり、追加費用が発生します。電気工事士による作業が必要な場合は、資格を持つ業者への依頼が必須となります。
STB(セットトップボックス)費用
STBの費用は3万円〜25万円程度が相場です。コンテンツ配信方式と求める機能によって価格が決まるためです。USB再生対応の基本モデルは3万円程度から購入でき、クラウド連携機能や4K対応の高機能モデルでは25万円程度になります。
複数台を一括管理したい場合や、リアルタイムでのコンテンツ更新を頻繁に行う場合は、高機能モデルの選択が適しています。
スタンド・取付金具費用
デジタルサイネージのスタンド・取付金具費用は設置タイプとサイズによって変動します。
液晶モニター型の場合、スタンド・取付金具の費用は2万円〜が相場となります。ディスプレイサイズと設置方法によって価格が変動するためです。屋外設置用の防錆処理済み金具や、メンテナンス性を考慮した機能付き金具を選ぶ場合は、追加費用が必要です。
一方、LEDビジョン型の場合は柱を立てたり専用の取付枠を製作するため数十万円〜になり、野立て看板や壁面看板の設置費用に近くなります。LEDビジョンは大型で重量があるため、強固な基礎工事や鉄骨フレームの製作が必要となり、設置環境や規模によって費用が大きく変わります。
デジタルサイネージ設置費用の運用コスト

デジタルサイネージは設置後の運用に継続的な費用が発生します。
ここでは、
- CMSの月額利用料
- インターネット回線料金
- 電気代
- 保守・メンテナンス費用
の月額費用の内訳と相場をご紹介していきます。
CMSの月額利用料
CMSの月額利用料は無料〜1万円程度が相場です。コンテンツ管理システム(CMS)はデジタルサイネージの画面表示内容を遠隔で更新・管理するために必要なサービスだからです。
基本的なコンテンツ配信機能のみのサービスであれば月額4,000円程度ですが、複数台の一括管理や高度な分析機能を持つサービスでは月額1万円程度になります。利用する台数や必要な機能に応じてプランを選択すると、適切な予算で運用できます。
インターネット回線料金
インターネット回線料金の相場は月額4,000円〜6,000円程度となります。デジタルサイネージはコンテンツの配信や遠隔管理にインターネット接続が必要だからです。
一般的な光回線の法人契約であれば月額4,000円程度で利用でき、高速回線や専用線を利用する場合は月額6,000円程度かかります。複数台を同時に運用する場合や4K動画を配信する場合は、回線速度を重視した契約が必要です。
電気代
デジタルサイネージの電気代は設置タイプとサイズによって変動します。液晶モニター型とLEDビジョン型では消費電力が大きく異なるためです。
液晶モニター型の場合、最近のLEDディスプレイは消費電力が少なく抑えられています。例えば、43インチを1日12時間稼働させた場合は月額約1,200円程度で、月額2,000円以下に収まります。タイマー機能を活用して稼働時間を調整すれば、さらに電気代を削減できます。
一方、LEDビジョン型の場合は設置面積が大きくなるほど消費電力も増加します。小規模なLEDビジョンであれば月額数千円程度ですが、ビル壁面などの大型LEDビジョンでは月額数万円以上かかる場合もあります。設置サイズと稼働時間に応じた電力コストの試算が必要です。
保守・メンテナンス費用
保守・メンテナンス費用は月額3,000円〜5,000円程度が相場です。デジタルサイネージの安定稼働と長期利用には定期的な点検と迅速な故障対応が必要だからです。
基本的な遠隔監視サービスであれば月額3,000円程度で利用でき、現地対応やパーツ交換まで含むフルサポートでは月額5,000円程度になります。故障時の修理費用や定期メンテナンス費用を含めて契約すると、予期しない費用の発生を防げます。
デジタルサイネージ設置費用を抑える方法

デジタルサイネージの設置費用は工夫次第で大幅に削減できます。
ここでは、
- スタンドアローン型を選ぶ
- コンテンツを自作する
- リース契約を活用する
- 必要機材を自社調達する
についてご紹介します。予算に応じた導入方法を選択して、コストパフォーマンスを高めましょう。
スタンドアローン型を選ぶ
スタンドアローン型デジタルサイネージとは、インターネット接続を必要とせず、機器単体で動作するデジタルサイネージです。ネットワーク接続やクラウドサービスが不要で、STBや通信費用、月額利用料がかからないため、設置費用を抑えられます。
USBメモリやSDカードにコンテンツを保存して再生する方法であれば、初期費用はディスプレイと再生機器のみで済みます。飲食店のメニュー表示や案内板など、コンテンツ更新が不要な場合におすすめで、運用コストも最小限に抑えられます。
コンテンツを自作する
コンテンツを自作すると外部業者への制作依頼費用が不要になります。PowerPointやCanvaなどの一般的なソフトウェアを使用すれば、専門知識がなくても基本的なコンテンツ作成が可能です。
写真や動画の撮影から編集まで自社で対応する場合は、初期の学習コストはかかりますが、長期的には相当なコスト削減につながります。
リース契約を活用する
リース契約を活用すると高額な機器代金を月額払いに分散できるため、導入時の資金負担を軽減できます。
リース料は経費として計上できるため、税務上のメリットもあります。契約期間終了後の買取オプションも検討すると、総コストを最適化できるでしょう。
必要機材を自社調達する
必要機材を自社調達すると業者のマージンや手配費用がかからないため、同じ機材でも価格を安く抑えられます。
ディスプレイや取付金具をオンライン通販で購入し、設置工事のみを専門業者に依頼する方法が効果的です。電気工事が不要な場所であれば、壁掛け作業も自社で対応できます。
デジタルサイネージの業者選びのポイントは「デジタルサイネージ会社を選ぶ時のポイントは4つ!依頼時に失敗しないためには?」をご覧ください。
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JVNは、デジタルサイネージ会社の中でも、主に3つの強みがあります。
- 世界最高水準の品質
- 万全のアフターフォロー体制
- 優れたコストパフォーマンス
それぞれ紹介していきます。
1.世界最高水準の品質
JVNが提供するデジタルサイネージは、高い耐久性と鮮明な画質を両立した製品が強みです。
デジタルサイネージの中には、コンプライアンスを守らずに作られた製品があり、3〜5年、場合によっては1年以内で故障するもあります。
JVNが取り扱うのは、安全に使用できることが試験で確認された「PSE適合製品」のみです。中国の製造工場を視察し、整備された環境で生産された製品のみを取り扱うことで、安心してご利用いただける高品質な製品を扱っています。
2.万全のアフターフォロー体制
JVNでは、自社で保守・メンテナンスを完全対応できる体制があります。
製品の修理は国内で実施し、予備部品も常時準備しているため、万が一のトラブル時も迅速な復旧が可能です。海外への外注に頼ることなく、国内の技術者が対応することで、修理にかかるコストや期間を抑えています。
3.優れたコストパフォーマンス
JVNでは、世界最高水準の品質と充実したサポート体制を提供しながらも、決して高額ではない適正価格を実現しています。高品質な製品、万全のアフターフォローを総合的に考慮し、優れたコストパフォーマンスを実現しています。
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